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テレビ局再編のゴングは鳴ったが、リングは系列ごとに区切られていた|境治@MediaBorder
今回の発表では、営業面の効果はほとんど語られていない。だが私は、営放システムまで統合する点にこそTBSの戦略が隠れていると見る。手がかりは、CBCのリリースの一文だ。共通システム基盤によって、先進的な広告・データ基盤との柔軟な連携が可能になると書かれている。「先進的な広告・データ基盤」とは何か。真っ先に思い浮かぶのが、日本テレビが開発したプログラマティック取引基盤「AdRM(アドリーチマックス)」である。TBSテレビは2025年9月、AdRMへの参画で日本テレビと基本合意した。2027年春をめどに、TBSのCM枠の一部をAdRM上で買えるようにする。日テレ側は、将来的に日本中のテレビ局のCM枠を取引できる基盤にしたいと表明している。AdRMは日テレ系列の中で広がっている。日テレは、系列の最大30局で同時に放送される全国CM枠をプログラマティックに売る検証運用を始めた。読売テレビや中京テレビなど基幹局の枠も扱う計画だ。ここで統合営放の意味が見えてくる。28局のCM枠と運行データが一つのシステムに載れば、JNNの枠をまとめてAdRMに接続することも可能になる。系列一括の運用型全国CMも、ローカル枠の束ね売りもありえる。これはリリースに書かれていない、私の推論だ。ただマスター更新の機会に営放まで統合する理由はそこにあるのではないか。
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